継続観測の成績
10,901の固定状態のうち、想定chain費用後もプラスだったのは6状態。その代表候補6件を4 block後に確かめると、プラスは0件でした。
経済集計:9月21日23:49〜9月29日16:00 JST、約184.2時間。毎分の観測で、すべての短時間機会を捕捉しているわけではありません。[R1]
状態数の絞り込み — 同じ経済集計の中で、観測データを条件で絞った段階です。実取引のコンバージョンや成約率ではありません。各段の数値は面積や長さに比例させていません。
- 10,901数量別quoteを取得した固定状態block状態を重複排除した母数
- 275DEX手数料・価格影響後の差益がプラスchain費用はまだ引いていない(gross)
- 6想定chain費用後もプラス600,000 gas、tip 0.001 gwei、保存したL1費上限を仮定(net)
- ここから後続状態での再確認 — 同じ経路・数量を4 block後にquote
- 66状態の代表候補を後続状態で再確認各状態から1件ずつ
- 0後続状態でもプラスだった代表候補quote上の再確認結果。実取引の成功数ではなく、実取引はそもそも0件
数量別quoteは13,798件、費用後プラスは9件です。同じ状態の数量違いを数えたもので、上の6状態とは別の指標です。9件分を利益として足しません。9月27日の6状態から、新しい費用後プラス状態は増えていません。
4 block後 = chain時刻で8秒後は、2つの標本の間隔です。8秒間の機会寿命や「8秒以内なら取れた」を示すものではありません。全9数量の追跡でもありません。
データ品質と3つの締め時刻
- 15:55全体検収
header連続性・pool状態再生・重複を確認 - 16:00経済集計の締め
上の10,901→6の数字 - 16:10最新稼働
冒頭の正常収集10,905回
| 項目 | 全体検収 15:55 | 最新稼働 16:10 |
|---|---|---|
| 正常収集 | 10,892回 | 10,905回 |
| 失敗 | 11回 | 11回(増加なし) |
| 保存logs | 1,586,440 | 1,588,915 |
| 明示欠測 | 503 block | 503 block(増加なし) |
| 復元block / 重複 | 330,911 / 0件 | 直近2回を追加照合 |
quote失敗2件、未照合quote記録7件は別に保持しています。欠測はゼロ利益に置き換えていません。全体検収と最新稼働は締め時刻が違うため、両列の数字を混ぜないでください。[R1]
過去市場で再現できた成立例
過去の1状態・1回・ローカルforkでの条件付き再現です。費用後の見積もりは約0.0000148 ETH相当で、実現利益ではありません。
9月23日までに検証したBoundedFlashCycleの既知対照。Base block 51601858、取引index 9の直後へ条件付きで挿入し、先行10取引の順序・status・logs・gasを照合しました。最新の6候補を実行した結果ではありません。[R2]
経路はPancake100 → Uniswap100、0.1 WETH相当の往復。executorの初期WETH/USDCは0で、入れ子のswap内で返済しています。仮想環境の取引で、実資金は使っていません。
実測ローカル実行・receipt・残高で照合した値 見積もり実測値に保存feeなどの前提を掛けた値
| 項目 | 値(主表示 / 正確値) | 種類 |
|---|---|---|
| DEX手数料・価格影響後の売買差益 | +0.0000167 WETH+0.000016711286909011 | 実測 ローカル実行と残高で照合 |
| − 成功時のchain費用 | 0.0000019 ETH0.000001922607354158 | 見積もり 実測gas×保存fee |
| = 成功1回の費用後 | +0.0000148 ETH相当+0.000014788679554853 | 見積もり 条件付き再現、実現利益ではない |
| 対象 | gas | 扱い |
|---|---|---|
| 成功時 | 316,358 | 実測 上の費用見積もりに使用 |
| 最低利益未達でrevert | 336,834 | 実測 ローカルの失敗対照 |
| deploy / WETH回収 | 1,159,844 / 51,822 | 成功1回の費用からは除外 |
費用の前提
base 0.005 gwei + tip 0.001 gwei、L1上限 0.000000024459354158 ETH、当該状態のoperator feeは0。ETH費用をWETHと1:1で評価しています。
見積もりに含めていないもの
失敗費、deploy、回収、資金準備、継続運用費。巻き戻しは検証済みですが、実チェーンでは失敗時にもgas費がかかります。
この例で確認できたのは「その順序と市場状態なら返済・費用条件を満たす」ことです。公開受信後にその順序を獲得できるか、繰り返し利益を取れるかは未検証です。同じ履歴を再生して利益を足し上げることもできません。
高速経路で確認したこと
固定10分の新規の非空数量計算21回では、公開受信から判断までの中央値は7.646 msでした。署名から採用までは未計測です。1時間検証の正16 episodeは、500 ms以降の最初の受信標本ですべて非正でした。
毎分観測とは別の研究です。期間・分母・費用仮定(毎分観測は600,000 gas、こちらは500,000 gas等の固定scenario)が異なるため、01の6状態とは合算しません。[R3][R4]
- sequencer起点 → 公開受信の絶対遅延
7.646 ms 中央値 · p95 80.825 ms
- 公開受信
- 状態照合・数量計算
- 費用・鮮度判定
- 署名
- 送信
- 採用・receipt
| 検証 | 確認できたこと | 限界 |
|---|---|---|
| 事前固定の将来1時間 9/23 01:11〜02:11 JST | 19,409 prefix / 1,801 blockをcanonical照合。500,000 gas等の固定scenarioで正18 prefix / 16 episode | 500 ms以降の最初の受信標本(実際は510〜895 ms)では16件すべて非正。連続寿命、独立16取引、実際の成功率ではない |
| 公開受信→判断の固定10分 9/23 03:24〜03:34 JST | 新規の非空数量計算21回で中央値7.646 ms、p95 80.825 ms。3,286 prefixを照合 | 署名・送信・採用の時間は含まない。全2,507紙判断のp95は117.040 msで分母が違う |
510〜895 msは標本の取得間隔で、機会の寿命ではありません。
10分のscenario正判断は4件でしたが、現在の限定試験と逆方向です。現在の限定条件を事後適用した通過例は、この10分では0件でした。1時間の既存標本へ限定条件を事後適用すると11 prefix / 9 episodeですが、50 ms鮮度条件を含む送信可能数ではありません。[R4][R7]
Jevとの比較
jev-1.13.0は数式方式と4/4で同じ選択。この固定往復計算では追加価値を確認できませんでした。
実モデルを4回呼び出した比較です。2つの市場状態を2回ずつ評価したもので、独立した4機会や4取引ではありません。[R5]
| 比較項目 | 結果 |
|---|---|
| 数式方式との一致 | 4/4 |
| 応答時間 | 262.963〜531.877 ms |
| 推定API費 | 合計0.000398328 USD、約0.096円 予算用200円/USD・20%上乗せ、請求未照合 |
| 確認できた追加価値 | この固定往復計算では改善を確認できず |
現時点の方針は、決済直前の判断を整数計算で行うことです。この小標本からJevの全用途の価値を否定するものではありません。今回の継続観測ではJevを呼ばず、有料API利用は0円です。研究全体の電力・労務など総費用は未算定です。
9月29日に進んだこと・止まったこと
7日判定では件数と標本率は達成、費用後プラス30状態は未達で14日へ延長。1候補の実行は売買前に未完了でした。
7日判定(9/28 23:50)
| 事前の目安 | 実績 | 判定 |
|---|---|---|
| 正常3,000回 | 9,943回 | 達成 |
| 予定に対する正常標本率95% | 98.64% | 達成 |
| 想定費用後プラス30状態 | 6状態 | 未達 → 既定の最長14日へ延長 |
延長後の期限は10月5日23:49 JST以降の判定です。30状態は研究の打切り目安で、採算を保証する閾値ではありません。[R1]
限定試験に合う1候補の実行 — 売買前に未完了
block 51786217 · Pancake100 → Uni100 · 0.1 WETH。02の過去成立例とは別の候補です。[R6]
| 終了までの経過 | 読み取り数 |
|---|---|
| ローカル接続reset | 28 |
| 接続対策後の公開RPC timeout | 16 |
| 合計(元の20分期限と通信枠を引き継ぎ終了) | 44 |
売買実行前の未完了で、実行gasと損益は未測定です。赤字例には数えず、自動再試行もしていません。
ソフトウェア側
ローカル接続の再利用を避ける対策とテストを追加し、全97/97テストが合格、通常収集の回復も確認しました。これはソフトウェアの合格で、実採用や採算の合格ではありません。
未達:初回resetの原因確定、実市場forkの通し成功。本人用runnerの12通し項目は2026年9月23日に隔離Anvilで検収済みですが、9月29日にその12項目を再実施したわけではありません。[R1]
次の判断に向けた3つの相談
ある機会の観測と、過去状態での条件付き成立例
まだない公開受信後に自分たちの取引を採用させ、全費用を払って継続的にプラスになる証拠
共同開発者に確認したい3点です。担当や期限は未決定です。
- 採用競争この市場・公開配信経路に、自分たちが利益を取れる余地はあるか。対象市場を変える判断材料は何か
- 証拠の不足1候補の過去状態取得を安定させる方法と、次に測るべき最小の区間は何か
- 続行条件14日判定と今後の実採用・有料失敗・全費用を、どの条件で続行/方向転換/中止へ結び付けるか
実採用率、実現損益、継続運用費込みの採算は未検証です。実資金段階では、別途具体条件を確認します。
参照記録
研究リポジトリの固定commit aef1668ed9e891e6a33c568cddf87ca7b64cb9cd(private、リンク先の閲覧には権限が必要)。本文はこのHTMLだけで読めます。
URLのbase:https://github.com/HirokiMorimoto0713/jev-arbitrage/blob/aef1668ed9e891e6a33c568cddf87ca7b64cb9cd/
- R1
- 継続観測・データ品質・7日判定・テスト
docs/OBSERVATION_2026-09-29.md
fixtures/research-audit/collection-checkpoint-2026-09-29.json - R2
- 過去成立例(BoundedFlashCycle)
fixtures/research-audit/bounded-trial-original-control-v1.json - R3
- 事前固定の将来1時間
fixtures/research-audit/holdout-2026-09-22T16-11-09.866Z.json - R4
- 公開受信→判断の固定10分
fixtures/research-audit/live-2026-09-22T18-24-20.032Z.json - R5
- Jevとの比較
docs/JEV_COMPARISON.md - R6
- 9/29の1候補実行
fixtures/research-audit/collection-trial-51786217.json - R7
- 限定条件の事後適用
fixtures/research-audit/trial-policy-assessment-v1.json