JEV ARBITRAGE LAB 研究成績表 共同開発者向け2026年9月29日 16:10 JST時点

Baseアービトラージ 検証成績

Base · WETH/USDC · Uniswap v3とPancakeSwap v3の8プール

共有用の要約へ
確認済み 過去状態での条件付き成立

過去のblock順序と市場状態を固定したローカルforkで、返済と費用条件を満たす1例を再現

未確認 実際の採用と継続採算

公開受信後に自分たちの取引が採用され、全費用を払って継続的にプラスになる証拠はまだない

価格差の検出、整数計算、ローカルforkでの単一取引実行、失敗時の巻き戻しまで検証しました。実資金の取引は0件です。実現損益・勝率・ROIは未測定で、以下の数字を日収や将来収益には換算していません。

収集・集計・テスト・実取引は別々の指標で、締め時刻も異なります。互いに割合を取っていません。

01

継続観測の成績

10,901の固定状態のうち、想定chain費用後もプラスだったのは6状態。その代表候補6件を4 block後に確かめると、プラスは0件でした。

経済集計:9月21日23:49〜9月29日16:00 JST、約184.2時間。毎分の観測で、すべての短時間機会を捕捉しているわけではありません。[R1]

状態数の絞り込み — 同じ経済集計の中で、観測データを条件で絞った段階です。実取引のコンバージョンや成約率ではありません。各段の数値は面積や長さに比例させていません。

  1. 10,901数量別quoteを取得した固定状態block状態を重複排除した母数
  2. 275DEX手数料・価格影響後の差益がプラスchain費用はまだ引いていない(gross)
  3. 6想定chain費用後もプラス600,000 gas、tip 0.001 gwei、保存したL1費上限を仮定(net)
  4. ここから後続状態での再確認 — 同じ経路・数量を4 block後にquote
  5. 66状態の代表候補を後続状態で再確認各状態から1件ずつ
  6. 0後続状態でもプラスだった代表候補quote上の再確認結果。実取引の成功数ではなく、実取引はそもそも0件
数量別の数え方は別枠
数量別quoteは13,798件、費用後プラスは9件です。同じ状態の数量違いを数えたもので、上の6状態とは別の指標です。9件分を利益として足しません。9月27日の6状態から、新しい費用後プラス状態は増えていません。

4 block後 = chain時刻で8秒後は、2つの標本の間隔です。8秒間の機会寿命や「8秒以内なら取れた」を示すものではありません。全9数量の追跡でもありません。

データ品質と3つの締め時刻

  • 15:55全体検収
    header連続性・pool状態再生・重複を確認
  • 16:00経済集計の締め
    上の10,901→6の数字
  • 16:10最新稼働
    冒頭の正常収集10,905回
収集の品質(9月29日 JST)
項目全体検収 15:55最新稼働 16:10
正常収集10,892回10,905回
失敗11回11回(増加なし)
保存logs1,586,4401,588,915
明示欠測503 block503 block(増加なし)
復元block / 重複330,911 / 0件直近2回を追加照合

quote失敗2件、未照合quote記録7件は別に保持しています。欠測はゼロ利益に置き換えていません。全体検収と最新稼働は締め時刻が違うため、両列の数字を混ぜないでください。[R1]

02

過去市場で再現できた成立例

過去の1状態・1回・ローカルforkでの条件付き再現です。費用後の見積もりは約0.0000148 ETH相当で、実現利益ではありません。

9月23日までに検証したBoundedFlashCycleの既知対照。Base block 51601858、取引index 9の直後へ条件付きで挿入し、先行10取引の順序・status・logs・gasを照合しました。最新の6候補を実行した結果ではありません。[R2]

経路はPancake100 → Uniswap100、0.1 WETH相当の往復。executorの初期WETH/USDCは0で、入れ子のswap内で返済しています。仮想環境の取引で、実資金は使っていません。

実測ローカル実行・receipt・残高で照合した値 見積もり実測値に保存feeなどの前提を掛けた値

成功1回の差益 → chain費用 → 費用後
項目値(主表示 / 正確値)種類
DEX手数料・価格影響後の売買差益+0.0000167 WETH+0.000016711286909011実測 ローカル実行と残高で照合
− 成功時のchain費用0.0000019 ETH0.000001922607354158見積もり 実測gas×保存fee
= 成功1回の費用後+0.0000148 ETH相当+0.000014788679554853見積もり 条件付き再現、実現利益ではない
gas(ローカルreceipt)
対象gas扱い
成功時316,358実測 上の費用見積もりに使用
最低利益未達でrevert336,834実測 ローカルの失敗対照
deploy / WETH回収1,159,844 / 51,822成功1回の費用からは除外

費用の前提

base 0.005 gwei + tip 0.001 gwei、L1上限 0.000000024459354158 ETH、当該状態のoperator feeは0。ETH費用をWETHと1:1で評価しています。

見積もりに含めていないもの

失敗費、deploy、回収、資金準備、継続運用費。巻き戻しは検証済みですが、実チェーンでは失敗時にもgas費がかかります。

この例で確認できたのは「その順序と市場状態なら返済・費用条件を満たす」ことです。公開受信後にその順序を獲得できるか、繰り返し利益を取れるかは未検証です。同じ履歴を再生して利益を足し上げることもできません。

03

高速経路で確認したこと

固定10分の新規の非空数量計算21回では、公開受信から判断までの中央値は7.646 msでした。署名から採用までは未計測です。1時間検証の正16 episodeは、500 ms以降の最初の受信標本ですべて非正でした。

毎分観測とは別の研究です。期間・分母・費用仮定(毎分観測は600,000 gas、こちらは500,000 gas等の固定scenario)が異なるため、01の6状態とは合算しません。[R3][R4]

未計測
  1. sequencer起点 → 公開受信の絶対遅延
計測区間 · 受信→判断
7.646 ms 中央値 · p95 80.825 ms
  1. 公開受信
  2. 状態照合・数量計算
  3. 費用・鮮度判定
未計測 · 本人の実運用として
  1. 署名
  2. 送信
  3. 採用・receipt
処理段階と計測範囲。枠の幅は時間に比例しません。7.646 msは固定10分の新規の非空数量計算21回の中央値です。全2,507紙判断のp95は117.040 msで、分母が違います。
検証確認できたこと限界
事前固定の将来1時間
9/23 01:11〜02:11 JST
19,409 prefix / 1,801 blockをcanonical照合。500,000 gas等の固定scenarioで正18 prefix / 16 episode500 ms以降の最初の受信標本(実際は510〜895 ms)では16件すべて非正。連続寿命、独立16取引、実際の成功率ではない
公開受信→判断の固定10分
9/23 03:24〜03:34 JST
新規の非空数量計算21回で中央値7.646 ms、p95 80.825 ms。3,286 prefixを照合署名・送信・採用の時間は含まない。全2,507紙判断のp95は117.040 msで分母が違う

510〜895 msは標本の取得間隔で、機会の寿命ではありません。

10分のscenario正判断は4件でしたが、現在の限定試験と逆方向です。現在の限定条件を事後適用した通過例は、この10分では0件でした。1時間の既存標本へ限定条件を事後適用すると11 prefix / 9 episodeですが、50 ms鮮度条件を含む送信可能数ではありません。[R4][R7]

04

Jevとの比較

jev-1.13.0は数式方式と4/4で同じ選択。この固定往復計算では追加価値を確認できませんでした。

実モデルを4回呼び出した比較です。2つの市場状態を2回ずつ評価したもので、独立した4機会や4取引ではありません。[R5]

比較項目結果
数式方式との一致4/4
応答時間262.963〜531.877 ms
推定API費合計0.000398328 USD、約0.096円
予算用200円/USD・20%上乗せ、請求未照合
確認できた追加価値この固定往復計算では改善を確認できず

現時点の方針は、決済直前の判断を整数計算で行うことです。この小標本からJevの全用途の価値を否定するものではありません。今回の継続観測ではJevを呼ばず、有料API利用は0円です。研究全体の電力・労務など総費用は未算定です。

05

9月29日に進んだこと・止まったこと

7日判定では件数と標本率は達成、費用後プラス30状態は未達で14日へ延長。1候補の実行は売買前に未完了でした。

7日判定(9/28 23:50)

事前の目安実績判定
正常3,000回9,943回達成
予定に対する正常標本率95%98.64%達成
想定費用後プラス30状態6状態未達 → 既定の最長14日へ延長

延長後の期限は10月5日23:49 JST以降の判定です。30状態は研究の打切り目安で、採算を保証する閾値ではありません。[R1]

限定試験に合う1候補の実行 — 売買前に未完了

block 51786217 · Pancake100 → Uni100 · 0.1 WETH。02の過去成立例とは別の候補です。[R6]

終了までの経過読み取り数
ローカル接続reset28
接続対策後の公開RPC timeout16
合計(元の20分期限と通信枠を引き継ぎ終了)44

売買実行前の未完了で、実行gasと損益は未測定です。赤字例には数えず、自動再試行もしていません。

ソフトウェア側

ローカル接続の再利用を避ける対策とテストを追加し、全97/97テストが合格、通常収集の回復も確認しました。これはソフトウェアの合格で、実採用や採算の合格ではありません。

未達:初回resetの原因確定、実市場forkの通し成功。本人用runnerの12通し項目は2026年9月23日に隔離Anvilで検収済みですが、9月29日にその12項目を再実施したわけではありません。[R1]

06

次の判断に向けた3つの相談

ある機会の観測と、過去状態での条件付き成立例

まだない公開受信後に自分たちの取引を採用させ、全費用を払って継続的にプラスになる証拠

共同開発者に確認したい3点です。担当や期限は未決定です。

  1. 採用競争この市場・公開配信経路に、自分たちが利益を取れる余地はあるか。対象市場を変える判断材料は何か
  2. 証拠の不足1候補の過去状態取得を安定させる方法と、次に測るべき最小の区間は何か
  3. 続行条件14日判定と今後の実採用・有料失敗・全費用を、どの条件で続行/方向転換/中止へ結び付けるか

実採用率、実現損益、継続運用費込みの採算は未検証です。実資金段階では、別途具体条件を確認します。

07

共有用の短い要約

R

参照記録

研究リポジトリの固定commit aef1668ed9e891e6a33c568cddf87ca7b64cb9cd(private、リンク先の閲覧には権限が必要)。本文はこのHTMLだけで読めます。
URLのbase:https://github.com/HirokiMorimoto0713/jev-arbitrage/blob/aef1668ed9e891e6a33c568cddf87ca7b64cb9cd/

R1
継続観測・データ品質・7日判定・テスト
docs/OBSERVATION_2026-09-29.md
fixtures/research-audit/collection-checkpoint-2026-09-29.json
R2
過去成立例(BoundedFlashCycle)
fixtures/research-audit/bounded-trial-original-control-v1.json
R3
事前固定の将来1時間
fixtures/research-audit/holdout-2026-09-22T16-11-09.866Z.json
R4
公開受信→判断の固定10分
fixtures/research-audit/live-2026-09-22T18-24-20.032Z.json
R5
Jevとの比較
docs/JEV_COMPARISON.md
R6
9/29の1候補実行
fixtures/research-audit/collection-trial-51786217.json
R7
限定条件の事後適用
fixtures/research-audit/trial-policy-assessment-v1.json